内海 由博の『グローバル展開を支える情報システム』(1/4)


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グローバル展開を支える情報システム

はじめに

 現在の日本国内の事業環境は、高い法人税率、自由貿易協定への対応の遅れ、定年の延長や派遣などの労働規制、環境規制の強化、さらに震災を契機とした電力不足など、諸外国と比べて大変厳しい環境にさらされている。また、新興国の需要拡大を背景に、企業のサプライチェーンのグローバル化は一層加速していくものと予想される。

 グローバルな生産・流通を効率良く進めるためにはタイムリーな状況把握と判断を支援するしくみの構築など、乗り越えなければいけないハードルも多い。ここでは、グローバルに広がる調達、生産、販売のサプライチェーン運用に際して、情報システムを効果的に利用した先進的な取り組みをしている企業事例を紹介する。

 モデルとしている企業は、国内外に複数の製造工場を持ち、海外の販売現地法人を拠点に、複数の販売代理店を通して製品をワールドワイドに販売している。

グローバル展開とITシステム

 グローバル展開の方法は、調達・製造・販売のプロセスが国内(In)・海外(Out)のどちらであるかによって、いくつかのパターンに分ける事が出来る。以前は、日本から部材を海外に送り、現地で加工・組み立てした半製品や製品を日本へ輸出して販売するOut-Inが多かったが、近年は原材料や部品を海外で現地調達し、適切な海外工場へ送って製造・販売するOut-Outが増加している。さらにOut-OutとOut-Inと組み合わされたOut-In-Outなど、実際の調達と製造のルートは複雑になっている。モデルとして取り上げた企業も同様で、原材料や部品の調達は、複数のサプライヤーから行っている。また、同一製品を複数拠点で製造するため、調達から製造・販売に至るルートには多くのパターンがある。図1にグローバルサプライチェーンのモデルを示す。

図1 グローバルサプライチェーンモデル

図1 グローバルサプライチェーンモデル

 原材料や部品をどこで調達し、どこで完成品に組み立て、どのように最終消費地(販売店)まで届けるかを計画しタイムリーに調整していくには、膨大な手間が発生する。グローバルサプライチェーンが扱うデータ量や、求められる判断スピードを考慮すると、言うまでもなく人による管理だけでは対応が難しい。そこで、加速するグローバル化に対応すべく、あらためてグローバルSCM※1、グローバルPSI※2の管理のための情報システムを導入する企業が増えている。次に、グローバルPSIはどの様な情報に基づいて状況を把握し、計画を調整していくかを見ていきたい。

※1 SCM(Supply Chain Management)
※2 PSI(生産-Production/調達-Purchase,販売-Sales,在庫-Inventoryの頭文字)

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