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第1回 大きな潮流を見失うな|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

第1回 大きな潮流を見失うな
第1回 大きな潮流を見失うな

今の日本の姿と成長著しい新興国について、どのような状態になっているのかを経済学の視点からひも解きます。
これまで上り坂を歩き世界経済をリードしてきたものの、不況からなかなか脱却できない日本経済。ご自身の周りでも景気のいい話は少ないのではないでしょうか。
第1回目の講座では、日本経済の現実とトレンドを解説していただきます。

坂の上の雲

先日、司馬遼太郎氏の『坂の上の雲』を読み返していたら、非常に興味深い記述があるのに気づいた。少し長くなるが引用してみたい。

「“明治日本”というのは考えてみれば漫画として理解したほうが早い。・・・・・ほんの20余年前まで腰に大小をはさみ、東海道を二本のすねで歩き、世界中のどの国にもないまげと独特の民族衣装を身につけていたこの国民が、いまはまがりなりにも、西洋式の国会を持ち、法律を持ち、ドイツ式の陸軍とイギリス式の海軍を持っている。・・・・・世界の中華であると思っている清国は清国で、日本人の欧化を軽蔑した。もっとも日本人を軽蔑したのは、大清帝国の文明を信じ、その属邦であり続けようとする朝鮮であった」。

現在の日本やアジアの置かれている状況とのあまりの格差は何だろうか。いま、過去の栄光に縛られ、新しいものに挑戦する気概を失いつつあるのは日本である。今年か来年に日本を超えて世界第2位の経済規模になろうとしている中国は、この20年ほどで大きく変化してしまった。貪欲に世界の先端を取り入れようとするところは、かつての日本によく似ている。韓国も、日本と中国に挟まれているという危機感から積極的に変化を遂げようとしている。自由貿易協定のような自由化政策を進めていくためには国内の農業問題がネックになるという意味では、日本も韓国も同じであるが、韓国はすでに米国やEU(欧州連合)との自由貿易協定(FTA)の交渉の合意にこぎ着ける積極さを見せている。

貪欲に世界の先端を取り入れようとする中国と目標を見失ってしまった日本

坂の上の雲の時代は上り坂の時代である。世界の大きな目標に向かって日本人の多くが歩み続けることができた時代であった。明治時代だけでなく、戦後の日本も同じであった。欧米に追いつき追い越せというエネルギーが国中にみなぎり、国民の一人ひとりが努力していくことが結果的に国民に物質的な豊かさを与える結果にもなった。

残念ながら、日本の経済も社会も、いつのまにかそうしたエネルギーを失ってしまった。目標を見失ってしまったと言ってもよいのかもしれない。少子高齢化の中で日本の人口は急速に減少していく。日本経済は世界の変動に翻弄されるだけで、大きな目標を見失ってしまった。

日本がかつて新興国であった時代のように単純で明快な目標を国民全体が共有することは難しいとしても、日本の経済や社会がどちらの方向に向かうのかが見えてこない。先が見えない不安が国民全体を防御の姿勢に走らせ、それがさらに経済の活力を削いでいるようにも見える。

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