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2ページ目|第1回 大きな潮流を見失うな|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

第1回 大きな潮流を見失うな
第1回 大きな潮流を見失うな

大きなトレンドの中で経済の方向を考える

しかし、考えてみたら、いつまでも坂の上の雲を目指して登り続けるわけにはいかない。日本の経済や社会の置かれた位置を冷静に見つめれば、そこに大きなチャンスを見つけることができるはずだ。それが日本経済の進むべき方向を考える視点であり、そのような視点の中から企業や産業にもいろいろなビジネスチャンスの種が見つかるはずだ。

日本は坂の上までたどり着いてしまったが、日本の周りには坂の上を目指して登っている国が多くある。中国、ASEAN(東南アジア諸国連合)、インドなどの新興国である。日本がこうした国と同じようになることはできないが、新興国の持っている活力を取り込み、新興国市場で活動を拡大させていくことはできるはずだ。それが日本のグローバル化戦略の中核にならなくてはならない。

これは戦後の高度経済成長期以来の日本がずっと目指してきた欧米を対象とした国際化とはずいぶん違ったものになるかもしれない。坂の上に向かったグローバル化と坂の上からのグローバル化の違いだ。アジアの活力を取り込むために日本が何をしなくてはいけないのか、真剣に考える必要がある。

日本の経済や社会の置かれた位置を冷静見つめた時に大きなチャンスになるキーワード

目を国内に転じてみれば、少子高齢化と人口減少の中で、既存の産業はどこも厳しい状況である。売り上げの減少が続く百貨店、仕事が減って厳しい中小の下請けメーカー、シャッター街となってしまっている地方の商店街など、国内の人口減少が続く限りは先の見通しは暗い。

こうした業種の苦境を過度に悲観的にとらえる必要はない。百貨店を例にとって考えれば、要するに需要と供給のアンバランスが起きているのだ。流通業で次々にいろいろな業態が出てくる一方で、高齢化と人口減少で消費の総額が縮小すれば、百貨店で買い物をする人は減るはずである。だから、百貨店業界でもっと淘汰が進み、店の数が減らなくてはいけない。しかし、どこも自分のところは生き残るとがんばっているので、結局、業界全体が苦しむ結果となっている。

いずれは生き残る企業と淘汰される企業に分かれていくだろう。あるいは淘汰されないために、戦略的に合併を進めていくケースも増えるだろう。市場が縮小していくなかで、どこかで需要と供給のバランスがとれるという縮小均衡が成立するはずだ。そこで生き残った百貨店は、百貨店らしさを発揮して小さくなった市場を守ることができるだろう。こうした縮小均衡は下請けメーカーなどでも起きている。

「縮小均衡」という言葉を使うと、それだけで国内経済の将来を暗く見せることになるかもしれない。人口が減少していくことは確かだが、それに応じて企業数も調整していけば、それはマクロで見れば縮小均衡かもしれないが、個々の企業レベルで見ればしっかりと市場を確保することでもある。

そもそも少子高齢化で社会が成熟化していくことは悪いことだけではない。かつての日本は人口が多すぎるということが問題とされていた。貧困な住宅、混雑する交通ネットワーク、劣悪な都市環境などである。人口が少し減っていけば、ゆったりとした住宅で、より快適な生活環境が確保できるという面もある。また、医療・健康や高齢者支援ビジネスなどに象徴されるように、今後急速にビジネスが拡大していく分野もあるはずだ。

少子高齢化とは言っても、限りなく人口が減少していくわけではない。市場が縮小していくものでもない。今後は子供を増やすための政策がより積極的に展開されるだろうし、その意味では育児や教育分野は拡大していかなければいけない。日本人の数の縮小を補うためにも、海外からの労働力や移民をより積極的に受け入れることが検討されていくことだろう。留学生の数を大幅に増やしていくという政府の構想などもその一環としてとらえることができる。

個別分野で見れば、国内にも多くの成長分野があることは明らかだ。医療・健康や高齢者支援以外に、環境分野、観光、安心安全という付加価値を取り込んだ食料産業、21世紀の日本にあった住環境や都市の整備など、これから成長していく分野を見つけ、そこでビジネスを展開していくことが企業のあるべき姿だろう。情報通信技術やバイオなどの高度な科学技術も、これまでにはないような新しいビジネスチャンスを生み出してくれるはずだ。

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