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スポーツ選手に学ぶ!仕事やる気術 金井壽宏のモチベーション講座

第1回 シアトル・マリナーズ イチロー選手「モチベーションにおける持論とコントロール」

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何かに取り組み、最高の成果を得るためには、3つのポイントにおけるモチベーションコントロールが重要だといわれています。1つめは何かをはじめるという「開始力」、そして2つめは、どれだけ深く物事にあたれるかという「集中力」、そして3つめはどれだけ長く関われるかという「持続力」です。つまり、ぱっと開始できて、深く集中し、それをできるだけ長く継続する。そうすれば、その人の力を最大に発揮することができるわけです。

図:「開始力」×「集中力」×「持続力」

イチロー選手はこの3つのポイントの大切さをよく理解していて、それぞれのポイントにおけるモチベーション・コントロールを強く意識していることがうかがえます。全体のベースとなっているモチベーションとしてはやはり「野球が好きなこと」「野球がうまくなりたいと思っていること」のようですが、どうやらイチロー選手はプレッシャーや新しい課題を短期間のモチベーションとして認識しているようです。

今は、自分がわからないことに遭遇するときや、知らないことにであったときに『お、自分はまだまだいける』と思います*2

プレッシャーのかかる感じはたまりません。ぼくにとっては最高ですよね。ものすごく苦しいですけど*2

もともとの行動の起点となるモチベーションは、大まかに2種類に分けられます。まず1つめは「あんなふうになりたい」「ほめられたい」といった達成した自分に対する「希望」です。そしてもう1つは、「これをやらないと怒られる」「何かを失う」という達成しなかった自分に対する「不安」です。精神衛生上、できれば「希望」を胸に何かをはじめたいところですが、多くの人はこの「不安」がないと物事をはじめられないという傾向があります。

図:ネガティブとポジティブな2種類の感情が合わさることで、モチベーションが高まる

しかし、ずっと不安なままでは人は絶望し、集中力も持続力も失われていきます。長期的にモチベーションを保つためには、不安を希望に転換することが必要なのです。理屈の上では、希望があるからこそ不安も起きるものですが、意識的にはなかなかその転換が難しいもの。そこで、はじめるときは不安や緊張感からであっても、やっているうちに「これはできそうだ」「だんだん面白くなってきた」というような小さな成功体験が得られることが必要です。

イチロー選手も、おそらく不安やプレッシャーをストレスに感じながら、野球に取り組んだ時期があるはずです。しかし、それらに突き動かされていた練習の積み重ねが、大きな喜びにつながることを体感してきた結果、いまや、不安やプレッシャーをもモチベーションへと転化できるようになったわけです。いまや「不安やプレッシャーより、その原因が不明確の時にモチベーションが下がる」とまで語っています。そして、それを解決するために、環境を調整したり、考え方を変えてみたり、さまざまな工夫をしていることもうかがえます。

満足の基準は、少なくとも、誰かに勝ったときではありません。自分が定めたものを達成したときに、出てくるものです*2

結果が出ず、その原因がわからないときは、不安になった*2

まず、体をゆっくり休めて、野球がやりたくなるまで待ちます*2

イチロー選手の強さは、苦しい時期に漠然と乗り越えるのではなく、正面から自分と向き合って「自分のモチベーションスタイル」を見つめ、理解してきたことです。その結果、問題が生じたときの具体的な対応策をあらかじめ用意して、的確に対応することができ、結果としてモチベーションをコントロールできるようになってきました。そのノウハウこそが、イチロー選手の「持論」というわけです。

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