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第2回 リーダー力アップのための3つのポイント|脳医学者 林成之の「逆境を打破する勝負脳講座」|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

脳医学者 林成之の「逆境を打破する勝負脳講座」
第2回 リーダー力アップのための3つのポイント

組織や個人が自らの限界を超えていくためには、何を知っておくべきか? 第2回は、リーダー力アップのための具体的な3つのポイントを、脳の仕組みをもとに、林成之先生に解説していただきます。簡単なようで意外に難しい、目からウロコの脳の話が盛りだくさんです。

「否定語」を使わないことから組織力が上がる。

 今回は私自身の経験からお話します。私は現在、日本大学大学院の総合科学研究科で教えていますが、それ以前は日本大学医学部付属板橋病院の救命救急センターで、脳神経外科専門医・救急指導医として患者さんの治療にあたっていました。
 赴任した当初は、これは大変なところに来たなと思いました。なぜなら、とても厳しい状態の患者さんが次々と運ばれてくる。徹夜、徹夜の手術が続き、スタッフも私も疲労困憊です。さぁ、家に帰って風呂に入り眠ろう。そう思っている間もなく、緊急の手術が必要な新しい患者さんが運ばれてくる。そんな中で1ミリの血管に10本の糸を通す作業が求められる。つい、「もう無理だ」「疲れた」と口走ってしまいそうになります。

否定語を使わない
「否定語を使わない」ことを徹底させる

 しかし、否定的な言葉は脳のパフォーマンスを落とし、チームの士気をそぎ、ひいては組織を根底から揺るがせてしまいます。これではいけない、と思った私は、「否定語を使わない」ということを自分自身にも、スタッフ全員にも徹底しました。そして、最後まで諦めることなく、常に全力を傾けることが当たり前のチームを作り上げていったのです。日本大学の救命救急センターは、「瞳孔が開き、呼吸が止まった患者さんを社会復帰させる」という当時の医学の常識を超えた高い目標を掲げ、最終的にはその目標を四割という高い確率で達成することができました。

 ここで重要なのは、こうした業績は、もちろん私だけの力だけではないということです。センターで働く医師や看護師などすべてのスタッフ一人ひとりが、私と同じような決心をし、「患者さんを助ける」という目的に向けてケタ違いの力を発揮した結果なのです。チームの中で一人でも「無理だ」と思ったら、そこでお終いです。

 では、どうやって私がいろいろな診療科から集まったバラバラの寄せ集め医療チームを世界屈指の最強医療軍団につくり上げることができたのか。私は人間の「仲間になりたい」という細胞由来の本能に着目し、これを利用しました。仲間を好きになり、チームが好きになれば、個々の、そしてチーム全体のパフォーマンスは上がるはずだと考えたのです。
 私がスタッフ全員に提示したテーマをご紹介しましょう。
(1)前向きの明るい性格でいること
(2)チームに参加する仲間の悪口を言ったり、意地悪をしないこと
(3)人とのコミュニケーションを考え、面倒見のいい人格を持つこと
(4)どんなことがあっても「疲れた」とか「難しい」とか「できない」といった否定的なニュアンスを含む言葉を使わないこと
この4つです。
 なんだ、そんなこと、と思われるかもしれませんが、これは意外に難しいものです。少なくとも、精神的にも肉体的にも厳しい状況が続く救命救急センターでは、想像以上に難しいことでした。

 では皆さんの会社ではどうでしょうか。「予算が足りない」「人が足りない」「設備が整っていない」…厳しい状況は同じだと思います。組織を引っ張っていく立場にある方は、ぜひ、この4つのテーマに挑戦してみてください。いろいろなチームのリーダーや部下たちにも浸透させてください。もちろん、前回お話した「同期発火」は忘れずに。どんな部下に対しても尊敬の念を抱く、そのために自分の立場を捨てる勇気を持つということ。それはリーダーたる人に不可欠な能力の一つですし、脳が本来持っている仕組みに沿った方法なのですから。

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