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第二回「不調に泣いていた松坂は、なぜ復活できたのか?」|脳が変わればビジネスも変わる 脳医学者 林成之の成果を生み出す勝負脳講座|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

第二回「不調に泣いていた松坂は、なぜ復活できたのか?」
第二回「不調に泣いていた松坂は、なぜ復活できたのか?」

逆境に追い詰められた時に脳はどうなっているのか…。逆境で踏ん張って、逆転することができる人とできない人の違いは、結局「自分だったらできる」と思っているかどうかだと林氏は強調します。それではどうすれば「自分だったらできる」と脳を仕向けることができるのか、今年見事に逆境を打破した松坂大輔投手に林氏が授けたアドバイスをもとに解説します

松坂復活のカギはフォーム修正だけではない

 私は数多くのアスリートや競技団体に対し、脳医学の観点から講義を行ったり、アドバイスを送ったりしています。その中で、“土壇場からの逆転”に成功した一番最近の選手を挙げるとすると、メジャーリーグの松坂大輔投手でしょう。

 日本球界からメジャーリーグに進出し、ワールドシリーズでも大活躍と、野球選手としての頂点を極めた松坂投手ですが、その後に肘を痛めて手術。術後には球威もなかなか戻らずマイナー落ち。メジャー昇格への道もほぼ閉ざされてしまい、「松坂はもう引退なのか?」と思う人が出るほど、まさに土壇場に追い込まれていました。しかし、今春にニューヨーク・メッツと契約を結ぶと、快投を続け、ほぼローテーション入りを掴み取ったのです。

 実は私にとって松坂投手は、彼がルーキーの頃から印象深い選手なのです。当時、私が勤務していた病院の同期が西武ライオンズのチームドクターを務めていた関係で、選手の脳や首の障害には私が治療に当たっていました。その頃の彼は、新人ながらも通もうなる「頭のいい」プレーをする選手として印象に残っていました。今年2月、私の勝負脳の理論に興味を持った松坂投手の知人から「松坂君が苦しんでいるので是非彼と会ってほしい」と要請があり、久しぶりに会いました。昔の話をしたら、本人も覚えていて、「今はなぜ頭が悪いんですかね?」なんてこぼしていました。

 私は松坂投手の体の軸のズレなども指摘しましたが、ここでは彼に送った脳医学的なアドバイスを一つご紹介します。それは、一言でいうと「間合い」です。ピッチャーが打たれるときというのは、自分の「間合い」がバッターの「間合い」とピッタリ合ったときなのです。逆に、「間合い」を少しでもずらすことができれば、ボールをバットの芯で捉えにくくすることができます。

 これは前回お話した「同期発火」理論からきています。ピッチャーの「間合い」が脳の信号によってバッターに伝わり、バッターがその「間合い」にピッタリ合わせてバットを振ることで打たれてしまう。詳しくは松坂投手のピッチングの秘密なので言えませんが、とくに去年までの松坂投手の場合、彼の「間合い」はバッターが合わせやすいようなものになっている、と私は感じていたのです。

 そこで、私は彼に「相手を見るな」とアドバイスしました。要はバッターと目を合わせるな、ということです。第一回でも述べた「同期発火」という現象は、目と目が合うと起こりやすいのです。とにかく、自分の「間合い」を読ませない=同期発火させないことが大事なのです。そして、「間合い」を読ませないだけでなく、意図的にずらすことで、バッターのタイミングをずらせるのではないか、という話をしたのです。野球評論家の方々は、彼の復活の理由を投球フォームが全盛期に戻ってきたという言い方をしますが、私に言わせるとそれは些細なことです。彼はもっと脳医学的な見地による高度なテクニックを会得して実践していると考えられるのです。

 

対峙するピッチャーとバッター
目と目が合うと同期発火しやすい。
試合では同期発火しないよう「間合い」をずらすことも作戦

 この「間合い」という考え方は、ビジネスにおいても使えます。よく「あの人は間が悪い」「しっくりこない」などという表現をしますが、そういう人は「間合い」が相手とずれてしまっているわけです。ですから、「自分の間合い」を相手に合わせるようにする。脳医学的に言えば、脳を「相手にマッチングさせる」という意識を持てばいいと思います。もし、「なんとなく合わないな」と感じる相手がいたとすれば、無意識のうちに「間合い」がずれている、という可能性も十分ありますので、「相手にマッチングさせる」ことを考えてみてください。

 「間合い」は、子供でもちゃんと持っています。よく何をやっても他の子より遅い、いわゆる行動が遅い子がいますが、そういう子供は頭が悪いのではありません。子供ながらに自分の「間合い」をしっかり持っているのです。ある意味じっくりと考えて行動しているともいえ、えてしてそういう子供ほど、大人になってから実力を発揮したりするのです。

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