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第2回 マネジメントはサイエンス。教科書通りの方法で失敗リスクを最小限にする。|星野佳路の「組織活性化」講座|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

~星野リゾート流 意識改革~ 星野佳路の「組織活性化」講座
第2回 マネジメントはサイエンス。教科書通りの方法で失敗リスクを最小限にする。

星野リゾート内で行われている組織マネジメント法は?それはマネジメント理論の教科書どおりにやることと星野代表は言う。とかくアート的な経営方法に目が行きがちだが、それだけでは長続きしない。失敗リスクを最小限にすることが経営で大切なことで、組織マネジメントも同じだと星野代表は続けます。

私が教科書に頼る理由とは

 前回でも述べたように、私は理論を非常に重視するタイプ。自分が共感したり感銘を受けたりした理論が書かれた本を「教科書」として、まさに“教科書通り”の経営をしています。社員のモチベーションアップも、サービスの改善も、旅館やホテルのコンセプトメイクも、私がこれまで経営者として実践してきたことはすべて、経営学の専門家が書いた「教科書」で学んだ理論に基づいているのです。

 企業経営には、大きく分けて経営者個人の資質に基づく「アート」の部分と、理論に基づく「サイエンス」の部分があると言われます。成功した人の話を聞いたり読んだりしていると、どうも個人の感覚による「アート」の部分で成功した人が多いような気がします。しかし、私は経営職に就いた当初から、自分のアーティスティックな経営判断の感覚を信じていないのです。自分の直感を信じることができず、「アート」による経営はあまりにもリスクが大きいと感じてしまうのです。

 自分の直感に自信がない。自信がないからこそ、自分が下す判断に根拠が欲しいのです。実際マネジメントしてみると分かりますが、ビジネスというものは不確定要素が非常に多い。好結果の裏には多くの運の助けもあるといっていいでしょう。にもかかわらず、経営者やマネージャーはあらゆる局面で意思決定をしていかなければならない。時は待ってくれません。しかし、その決定の正否の確率は、野球であれば打率3割超で一流ですが、ビジネスにおいて3割の確率では会社は間違いなく潰れてしまいます。ですので、私は正しい経営判断の確率を上げるため、そればかりかむしろ間違った経営判断のリスクを最小限に抑えるために、感覚ではなくできるだけ理論での追究を行っているのです。

教科書には実践に使える理論がつまっている
教科書には実践に使える理論がつまっている

 「教科書の理論なんて机上の空論だ」「ビジネスの現場で役に立つはずがない」などと思われるかもしれません。しかし、私はこれまでの経験から、「教科書に書かれていることは正しく、実践で使える」と確信しています。なぜなら、私が教科書とする本の多くは、アメリカのビジネススクールで教える教授陣が書いたものだからです。彼らは「ビジネスを科学する」という思想のもと、手間と時間をかけて事例を調査し、理論として体系化しています。つまり、それはすでに証明されたメソッドなのです。だから、そこから実際に使える“法則”を見つけ出し、きちんと実践すればビジネスの場で大いに役立つと私は考えています。

「経営の定石」を知ることの強み

 教科書に書かれている理論は、囲碁や将棋でいうところの「定石」ともいえます。「経営の定石」を知って経営するのと、何も知らないで経営するのとでは、どちらが正しい判断のできる確率が高いかは、言うまでもありません。それは必ず、会社の長期的な業績に直結します。また、経営判断の根拠や基準となる理論があれば、行動のぶれも少なくなります。自分の下した判断にも自信が持て、社員に対して判断の理由を明快に説明することもできるのです。私にとって、この“社員に対して説明できる”ということが何よりも大きい。マネージャーの感覚的なものを部下に伝えること、共感させることは非常に困難だからです。

 教科書通りに経営することのメリットはもう一つあります。それは、思い切った経営判断をしなければならない局面で、勇気を持って決断できること。決断に踏み切るきっかけを与えてくれる、と言ってもいいでしょう。経営判断には、思い切った方向転換が必要となる局面が多々あるのです。逆に根拠を持っていないと、その判断を下すことにリスクを感じてしまい、結果として判断することを恐れ、ずるずると現状維持となってしまうことが往々にしてあるのです。実は経営というものは、何も変えられないことが、最も大きなリスクであることが多い。ですから思い切った経営判断が必要な時こそ教科書から学んだ理論を根拠とし、教科書に沿って自社の打つ手を考えることによって、自分が納得できる経営判断に達することができるのです。

 もちろん、教科書通りに経営を進めたからといって、すべてが成功するとは限りません。しかし、たとえ失敗した場合でも、それはベストな確率を選んだ結果ですから、少なくとも納得感が得られます。また、根拠があれば失敗の原因が明確にもなり、次の施策にも生かしやすい。最初の一歩は間違っていないのだから微調整すればいい、失敗というよりも時期の問題であったならば、ここは我慢して続けるべき、などといった経営判断ができるのも、理論を知っていればこそなのです。

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