2ページ目|第4回 最終回 時制の不一致に注意すべし|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

読解力・表現力養成講座

時制の不一致に注意すべし

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前ページの例文に書かれた出来事の「順序」は、以下のようなチャート(図1)を描いて時間軸で整理すると、よく理解できます。

前ページの例文を「時間軸」で整理したチャート
 
図1:前ページの例文を「時間軸」で整理したチャート
 
図1:前ページの例文を「時間軸」で整理したチャート

上から下に向かって流れる時間軸上に付した、T1からT6までの6つの記号がそれぞれ異なる「時」を表しています。2センテンスだけの短い記述の中に、厳密に考えると6つの「時」がある、ということに驚かれたでしょうか?

上から見ていきましょう。「危機管理体制発動手続きの設計」、これが事故発生の「前」に必要な作業です(T1)。そして、実際に「事故発生」した場合(T2)に、その手続きを「遂行」します(T3)。
するとそれによって「危機管理体制」が開始されます(T4)。その危機管理体制のもとでまず必要な作業が「証拠保全」(T5)、それはその後「原因究明」する(T6)ために必要な証拠を押さえる作業なわけです。

ちなみに、「危機管理体制」そのものはT4からT5、T6も超えて「継続する体制」であり、T4はあくまでもその体制を「開始」するタイミングを意味しています。あと細かいところとしては、「証拠保全」を「原因究明」と一緒にしないことも重要です。「原因究明」とは、さまざまなデータの中身を精査して分析する、高度に知的な作業ですが、「証拠保全」はそのデータを保管してある記録媒体を確保するという、いわば物理的な作業です。担当者が違う可能性が高く、またそのための所要時間も大きく異なることでしょう。一緒にするべきではありません。

例文中の「原因究明できるように証拠保全措置を取っておく」といったちょっとした一節を見たときに、こうした作業の性質まで考えを巡らせることができるでしょうか? 文章の字面を表面的に読んでいるだけではこれはわかりません。1つ1つの単語に含まれる背後の意味を常にイメージして読み込む習慣が必要なのです。

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