Chapter0120代の読書傾向を知る
20代のビジネスパーソンは、どれくらい読書に親しんでいるのでしょうか? まずはデータから、20代の読書傾向を探ってみました。
ビジネスパーソンにとって一番身近な書籍は、仕事に関わる知識やスキルを身に付けることができるビジネス書。これが読書の基本となるはずですが、20代の社会人に向けたアンケートでは、「最近1年間でビジネス書を何冊くらい購入しましたか?」との問いに対し、「0冊」と答えた人が80.7%と多数。この問いでは、購入した冊数を聞いているため、借りて読んでいる人も入れれば数字が変わるかもしれませんが、20代のビジネスパーソンが「読書離れ」傾向にあることは確かなようです。
ちなみに、別のアンケートで「月々に何冊ぐらい小説を読みますか?」と聞いたところ、「読まない」と回答した人が全体の57.9%でした。娯楽と思われる小説でさえ、読む人より読まない人が多いという結果になっています。
では、20代が読書をしない理由には、何があるのでしょうか? インターネットの普及により、ニュースなどが気軽に読めるようになったこと、仕事に精いっぱいで読む時間がないなどの理由が考えられますが、次のようなデータを見ると、「本の価格」もネックになっているようです。

文庫や新書ならとにかく、1,500円以上する単行本を何冊も購入するのは、20代のビジネスパーソンのお財布にはけっこうな痛手。とは言え、できるビジネスパーソンになるためには、活字に触れて、知識の幅を広げ、考える力を養うことが不可欠。今回の授業では、読書に対する意識を変え、たしなみとして読書習慣を身につけることを目指します。