初ラウンドの日が決まると、「ボールが当たるかな、恥をかかないかな」と心配で胸がドキドキしてしまい、期待で胸が膨らむ余裕などないかもしれません。しかし、安心してください。場数を踏んだ先輩や、会社では威厳のある上司だって、ワクワク半分、もう半分は「大叩きしないかな」と不安を感じているものですから。
初ラウンドでいろいろ失敗するのは当然で、翌日の会社内で笑い話になるくらいがちょうどいいでしょう。ただし、笑えない失敗はいけません。先輩たちからひんしゅくを買わないために、プレー当日までに準備をしておきましょう。
まず大切なのは、スタートの1時間前にはコースに到着できるよう、自宅からの所要時間を調べておくこと。車の場合は、渋滞も予想されるので、なおさら注意が必要です。ちなみに、プロの場合、スタート時間に遅れれば即失格。プレーはできません!
次に、当日の天気です。寒さを予想して準備したのに暑かったというなら対処は簡単ですが、その逆になったら悲劇。寒風と雨の中を半袖ウエアでプレーとなると、体調不良で途中棄権になりかねません。所要時間や天候は、ネットなどでしっかり下調べしておいてください。
財布の中も要チェック。最近はプレー代もセット料金が多いですから費用の目安が分かりますが、突然の出費もつきもの。たとえば午前中にボールをすべて失くしたら、1ダースの購入で5~6000円を覚悟しなければなりません。ラウンド後の"祝杯(ヤケ酒)"も別料金ですよ。
そのほか、キャディバッグにネームプレートは必須です。これは、ゴルフ場で係員が、誰のゴルフバッグかわかるようにするため。クラブの本数は、14本以内で行うとルールで決まっているので、それもチェックしておき、ボールは1ダース以上用意します。池が多いコースならば、ボールには十分余裕を持ってスタートしたほうが安心です。さらにプレー中に使うスポーツタオル、靴ズレや指にマメができたときのために救急絆創膏なども揃えておくといいでしょう。

「ただでさえドキドキしているので、時間には余裕を持ってゴルフ場に到着できるように、早めに家を出発します。それと、真っ直ぐにボールを飛ばせる自信がないので、なくしても大丈夫なように、ボールはたくさん持っていきます」(タカハシ)