CHAPTER 5 数字を関連づけて考える力を養う|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

ビジネスマン必見! 一歩先行く仕事術35

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CHAPTER 5 数字を関連づけて考える力を養う

さまざまな数字を関連づけて考えることができると、世の中の見え方が変わってきます。具体的な例で、どんなふうに数字を見れば面白い見方ができるのかを学んでいきましょう。

13 毎日、あるいは毎週、同じ項目の数字を継続的に見続ける

毎日、あるいは毎週、同じ項目の数字を継続的に見続ける

数字力を高めるためには継続的に同じ数値を定点観測する習慣を身につけることが重要です。たくさんの数字である必要はなく、少しでもいいので、とにかく同じ数字を見続けること。

例えば、自社やライバル企業、興味ある企業の株価、日経新聞の景気指標など、自分の仕事に関する数字でも定点観測できる数値はいくつもあるはずです。そのなかから関心のあるものを選び見続けてみてください。そうすれば、記憶にも残りますし、見続けることで、季節変動や曜日による違いなど「数字の癖」のようなものが見抜けるようになるはずです。

定点観測により、経済や自社のトレンドがつかめるようになりますが、これは数字を見ているうちに、自然と「この数字ならいいほうだ」とか、「このままいくとこうなる」とか、自分なりの基準が出てくるからです。つまり、仮説が立てられるようになるのです。

POINT! 自社やライバル企業、興味ある企業の株価、あるいは、月曜日の日経新聞の「景気指標」に出てくる数字で気になるものをマーカーで色づけし、定期的にチェックする。

14 レストランに入ったら、儲かっているかどうか推測してみる

レストランに入ったら、儲かっているかどうか推測してみる

数字で自分なりの基準を持つことができるようになれば、それをさらに一歩進めると、ある部分の数字から全体を推測したり、別のことを推測したりできるようになります。たとえば、レストランに入ったら、従業員数や座席数などから、儲かっているかどうか自分なりに仮説を立てて計算し推測してみましょう。

私ならこう考えます。まず、メニューを見て客単価を計算します。飲食店の原価率は35%前後、高いところでも40%くらいなので、客単価が1,000円だとすると儲けは750円くらいになります。

それから、席数を数え、回転率の予測を立てればどのくらいの粗利益が上がっているかおおよそ予測がきますよね。また、従業員の数を見れば、人件費にどのくらい使っているのか分かります。

このようにして、部分の数字を見て全体の数字を予測することは、「数字力」向上のとっておきの訓練法です。

POINT! お店で料理を待っている時間に、メニューを見ながら、その店の客単価、座席数、回転率、従業員の数などから儲けを試算してみる。

15 自分の皮膚感覚と、実際の数字との違いを比べてみる

自分の皮膚感覚と、実際の数字との違いを比べてみる

たとえば、自社の商品が置いてある店を回ってみて、「うちの商品、ここの棚で今日3つ売れている。ということは、全体の売り上げはこれくらいで、今月の業績はこのくらいじゃないかな」と予測するわけです。

そして、その数字と実際の月末の売り上げデータを比較します。

そうやって検証することで、自分の予測の精度は上がりますし、ずっと続けていくうちに、何曜日に、どこの店で、いくつだと、全体ではこうなる、というような数字の癖も分かるようになります。

季節変動や、ボーナス時期、原油の値上がりなどといった社会的、経済的事象と、売り上げの変動との関連に気付くかもしれません。すると、こういったことが起こると売り上げはどうなるといった予測もできるようになるのです。

POINT! 身近な商品(自社商品、普段使っている商品)の定点観測をすると、ミクロな視点、マクロの視点が身につく。

16 新聞のマクロの数字を関連づけながら、世の中を読む

新聞のマクロの数字を関連づけながら、世の中を読む

たとえば、名目GDP(国内総生産)は、「一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額」のことですね。

「付加価値」とは「売上高-仕入れ」ですから、企業の活動で仕入れたものと売り上げとの差額が付加価値で、その日本国内全体での合計が名目GDPということになります。

さらに、その付加価値として受け取った対価を、企業はどのように使っているのかと言えば、そのもっとも高い割合を占めることが多いのが人件費です。

付加価値に占める人件費の割合(労働分配率)は長期間では一定だとします。すると、つまりは「日本全体の一人当たりの名目GDPが上がらないと、私たちのお給料も上がらない」ということになるのがお分かりでしょうか?

このように数字は、これが変わるとどこが変わるといった関連性を知ることが、とても重要です。先ほど例に挙げたように、一人当たりの名目GDPが増えると給料が上がりそう、そうなれば消費が増えるだろう、という具合です。世の中のさまざまな数字の関連性を自分で見つけられるようになると面白いもの。発想が今まで以上に広がります。

POINT! マクロな数字は日本の人口で割る、日本の会社数で割ることで身近な数字にする。たとえば、昨年倒産した企業の負債総額が約3兆7000億円と聞けば、日本の人口で割り、「一人当たり3万円の損失か」と考える。

これらの数字をだいたいでよいので、覚えましょう。あなたはいくつ知っていますか?

日本のGDP
日本の人口
アメリカの人口
アメリカのGDP
中国のGDP
世界全体のGDP
世界の人口
日本の一般会計予算
日本の社会保障予算

約474兆円(名目、2012年9月)
1億2779万9000人(2011年10月1日現在、総務省人口推計)
3億875万人(2010年4月、米国国勢局)
約15.1兆ドル(名目、2011年)
約7.3兆ドル(名目、2011年)
約70兆ドル(名目、2011年)
68億9588万9000人(2010年、国連人口部)
90兆3339億円(2012年度)
26兆3901億円(2012年度)

次ページでは、目標達成に向けて「数字力」を鍛える方法について学んでいきます。

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公開日(2013年3月4日)
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