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Chapter2 シェアリングエコノミーが企業と地域社会に与える影響|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください

シェアリングエコノミーが企業と地域社会にもたらすインパクト

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Chapter2シェアリングエコノミーが企業と地域社会に与える影響

シェアリングエコノミーが注目を集めている理由としては、「新しい形の経済活動」であること、そして社会に大きな変化を与える可能性を持っていることが挙げられます。さまざまなプラスの効果に期待が寄せられる一方で、既存の産業、社会的な枠組みを変革することも指摘されています。

シェアリングエコノミーが企業と地域社会にもたらすインパクト

シェアリングエコノミーが「働き方」を変える?

例えば、企業の視点で、シェアリングエコノミーが与える影響を考えてみましょう。シェアリングエコノミーが根付いた社会において、労働者は「本業として働く企業」以外にも、別の形で社会との接点を持つことで独自に経済活動を行う機会が多くなります。

一般に、こうした働き方は「副業」とされ、就業規則で禁止されていることも多いです。一方で、企業は急速に変化する社会状況の中で生き残っていくための経営課題として「生産性の向上」「優秀な労働力の確保」「ダイバーシティ(多様性)への対応」といった取り組みを進めることが求められています。

シェアリングエコノミーが根付いた社会では、従業員の副業を認めることが、「従業員が複数の視点を持つことで、本業に良い影響がある」「働き方にメリハリが生まれる」「職場のダイバーシティ化によってイノベーションが触発される」等につながるのです。実際に、ロート製薬は、会社の許可を得た上での副業を認める「社外チャレンジワーク制度」を2016年よりスタートさせています。このように、就業規則の変更なども含めた形で、企業としてシェアリングエコノミーへの対応を進める企業は増えていくでしょう。シェアリングエコノミーの生みだす影響が、旧態依然とした企業風土を変えていく原動力になるかもしれません。

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既存の産業の変革は、「マイナスの影響」ではない

読者の中には、「シェアリングエコノミーは既存の産業を破壊する」という考え方をお持ちの方もいらっしゃると思います。たしかに、「次々と新しいものを買って所有する」のではなく「既に持っているものを共有(シェア)する」という考え方が広がっていくことは、「大量生産、大量消費」という資本主義モデルの中で成長を続けようとする既存の産業にとって「マイナスの影響」を与えるかもしれません。しかし、それはシェアリングエコノミーが起こす変化の一面にしか目を向けていないと言えます。

既存の産業の変革は、「マイナスの影響」ではない

ひとつ、象徴的な例を挙げてみましょう。自動車メーカーのアウディ・ジャパンは、2017年3月に個人間のカーシェアリングサービスを提供する「Anyca」と共同で、【「アウディA3」最新モデルが最長48時間無料で利用できる】という試乗キャンペーンを実施しました。Anycaのユーザーは、通常のカーシェアの仕組みを利用して応募することで、アウディA3を運転することができます。アウディ・ジャパンでは、「カーシェアサービスを利用する消費者は、マイカーに対する関心も高い」という調査結果を元に、より将来的なオーナーになる可能性が高いターゲットへ効果的にアプローチできるツールとして「Anyca」のプラットフォームを利用したわけです。

このほかにも、シェアリングエコノミーのプラットフォーム上で「シェアして収入を得ることを前提に、個人では購入しづらい高額な商品を購入する」消費者が現れる可能性は、現在よりも高くなるでしょう

つまり、既存産業の企業にとっては、これまでと違う形で自社の製品やサービスに新たなブランディングを行ったり、価値を付加したりといったことを行えるチャネルが増えることとなるのです。シェアリングエコノミーは、既存ビジネスにとっても大きなメリットを内包しており、そのメリットはアイデア次第で大きく高まります。

地方創生の鍵となるシェアリングエコノミー

シェアリングエコノミーは、「都市問題」「地方創生」といった社会的な課題に対しても良い解決策を与えるのではないかと期待されています。

例えば、都市部での「路上駐車」は、都市における深刻な問題のひとつです。東京都内では毎秒約6万台の路上駐車が行われているという調査結果(平成28年警視庁調べ)がありますが、実は月単位での契約を行う「月極駐車場」は、自家用車保有世帯の減少も手伝って、全国ではありますが約3000万台もの空きがあるのです。こうした「需給のギャップ」を埋めるために、マッチングを行うシェアリングプラットフォームが活用できるのではないかと期待されています。

図:四輪車の瞬間路上駐車(違法)台数

図:四輪車の瞬間路上駐車(違法)台数

また、前述のように、シェアリングエコノミーの基本的な構造は「個人」間での経済活動です。そのため、個人同士のつながりが深まることによる「コミュニティ」醸成の効果も期待されています。車や設備といったものの貸し借りに限らず、「過疎が進む農村地域で繁忙期に労働力を確保したい」「働きながら子育てを行っており、仕事が忙しいときに短時間だけ子どもの世話をお願いしたい」など、ある課題を抱えた人と、それを解決できる時間や技術を持った人をマッチングさせる仕組みが、その地域のコミュニティを活性化させるというわけです。これまで地域において「ボランティア」として続けられてきたような活動も、シェアリングを通じて適切に「有償化」されることによって、いわゆる「立ち消え」にならない継続的な取り組みとなっていくことが考えられます。

政府は2017年、内閣官房IT総合戦略室内に「シェアリングエコノミー促進室」を設置し、シェア事業者や自治体などへの情報提供、関係各省との調整などを通じて、その普及に注力しています。シェアリングエコノミーが、単なる「新興ネット企業のビジネスモデル」ではなく、「将来の日本経済、社会にとって大きな利益を生みだす可能性がある新しい社会システム」でもあることが、政府としてその普及と発展に取り組む最大の理由なのです。

こうした新たな経済活動のプラットフォームが急速に立ち上がってきた背景には、言うまでもなく「インターネット」と、そのサービスを利用する個人端末である「スマートフォン」の広範な普及があります。今後、テクノロジーの進化に伴い、シェアリングエコノミーの市場が一気に拡大することが推測されています。

公開日:2017年9月25日

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