第6回 真のリーダーこそ自分を磨け|冨山和彦の「挫折力」と強いリーダーの条件|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、Dunyaturuソリューションズをご利用ください。

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冨山和彦の「挫折力」と強いリーダーの条件

第6回真のリーダーこそ自分を磨け
企業が危機に直面しているとき、局面を打開できないリーダーが起こす行動には共通点があります。それは、誰かの意見や真似ばかりで自分自身の知恵を駆使しないこと。真のリーダーこそ、失敗を乗り越え、試行錯誤を繰り返し、日々自分を磨くことで決断力を高めているのです。

自分を磨く方法①
「トライ&エラー」を繰り返せ


企業が危機に直面しているとき、局面を打開できないリーダーが起こす行動にはある共通点があります。彼らの多くが「解の公式」を求めたがるのです。たとえば、企業経営者なら、高名な経済学者やエコノミストから意見を聞き、中間管理職なら、経済書やビジネス書を読み漁って、自分が置かれている危機に対処する正しい解答を得ようとします。次に「君はどう思う?」「銀行の意見は?」といったように、他人を頼りにします。どこかに正しい解の公式があるのではないかと、彼らは期待しているのです。


危機に直面したとき、最終的に決断するのはリーダーの役目です。その決断は本来、自分自身の洞察力や判断力を駆使して行うものですが、機能しないリーダーは自分で判断を下す自信がなく、どこかにきっとあると信じている「正解」を必死に探してしまうのです。賢明な読者ならすでにお分かりでしょうが、世の中には「解の公式」などどこにもありません。企業経営や組織運営において、「こうすれば必ず成功する」というパターンなど存在しないのです。だからこそ、優れたリーダーが求められるわけで、そんな公式があるのなら、ビジネスパーソンは誰も苦労しないでしょう。


人間は、経済学者がいうような経済的合理性で行動しているわけではありません。「こうすればこうなる」といった机上の推論でいくらパターン化し、モデル化しても、現実の人間はもっと気まぐれで不可解なものなのです。5年後の暮らしはどうなっているか。どんなものが流行して、どんなものが捨てられていくのか。それを推測して、今、決断せよと言われても、自信を持って答えられる人は誰もいないでしょう。それが人間を相手にするビジネスというものの本質なのです。


結局のところ、リーダーは、トライ&エラーで学んでいくしかないのです。ああでもない、こうでもないとアイデアを絞り尽くした後は、覚悟を決めて実行する。それでうまくいくときもあるでしょうが、もし、うまくいかないのなら、手法を変えて何度でもやるしかないのです。


リーダーは自分と他人の失敗から多くを学べ


「解の公式」を求める行動として、ビジネス書やセミナーなど、「こうして私は成功した」という内容に飛びついてしまう、というものがありますが、そうした成功の裏には数えきれない失敗があることを知っておくべきです。成功した人は、あたかもその手法が成功を約束されていたものであるかのようにいいますが、実際は結果論でしかないことが多いのです。ほとんどの場合、最初からうまくいくと分かっていたわけではなく、さまざまなことを試した結果、たまたまそのうちの一つのアイデアが実を結んだにすぎないのだと私は思います。ですから、失敗を経験せずに、他人の成功例だけを真似たところで、十中八九同じ結果にはならないでしょう。本当に大事なのは、どんな失敗をどれだけしてきたかということです。成功者は失敗から成功を導いたわけですから、その失敗を経験しなければ成功にはたどりつけないのが道理なのです。


言葉を換えれば、リーダーは成功するためには、失敗から学ばなければならないということです。たとえば、過去にあなたの接したリーダーがあまりうまく組織を動かすことができない人だったとすれば、その人こそ、あなたが学ぶべき絶好の教材となってくれるのです。そのリーダーはどういう性格だったか、どのような判断や運営をしていたかを振り返ってみましょう。そのリーダーが頼りにしていた部下は誰で、どのような仕事をしていたのか。グループの中で不平不満を持っていた人は誰で、その人の影響力はどれだけあったのか。さまざまな要因を冷静に分析し、なぜ、うまくいかなかったのかを客観的に考えてみましょう。


過去に接したリーダーの失敗は絶好の教材
過去に接したリーダーの失敗は絶好の教材

自分が当事者である場合は、なかなか冷静な判断はできませんが、観察者としてフェアな立場で見ていると、そのグループの弱点やリーダーの欠点が見えてくるものです。そうした組織の欠陥が分かってくれば、リーダーはどうすればいいのかもおのずと見えてくるでしょう。そして自分がこのグループのリーダーだったと仮定して、何をどう改善すればよかったのかを考えてみるのです。


実際にリーダーになり、失敗することはけっこうな痛手ですが、こうした失敗から学ぶ習慣をつけておくことは、とても大切なことです。自分を磨くには、失敗は最高の教科書となるでしょう。


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