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【幸せのワークスタイル】第3回 スタートアップのワークスタイル

ITの普及によって、大きく変わりつつある働き方。これからどんな働き方が望ましいのか。先進的なワークスタイルを通して考えていきます。

シンガポールにみる「新しい働き方」

シンガポール(上)、シリコンバレー(下)
シンガポール(上)、シリコンバレー(下)

シンガポールは世界でも有数のスタートアップ大国といわれています。起業のしやすさの尺度となる 「グローバル・スタートアップ・エコシステム・ランキング2017(Startup Genome調査)」では12位にランクされています。このランキングで日本は調査対象となっていませんが、1位シリコンバレー、2位ニューヨーク、3位ロンドンと世界の主要都市が上位にひしめいています。
シンガポールは総合では12位ですが、部門別でみると「タレント(技術力)」では1位になっています。さらに起業主の平均年齢が30.2歳ともっとも若いのが特徴。今後ますます有望なスタートアップが誕生する下地がある都市といえるでしょう。
スタートアップの多くは小規模で、仕事の内容も「考えること」や「研究開発」に重きを置いているため、伝統的な大企業とはまったく違ったワークスタイルが実践されています。
その一例として、シンガポールでスタートアップを起業したケニー氏に、実際にどのような働き方をしているのか聞いてみました。彼はシンガポール国立大学(NUS/National University of Singapore)の起業家育成プロジェクトで、シリコンバレーのIT企業に1年間インターンとして勤務した後に帰国。3年前にシンガポールでソフトウェア会社を立ち上げました。ではケニーさん、お願いします。

「ワーク・ライフ・ブレンド」という働き方

── シンガポールのワークスタイルについて、どんな印象をお持ちですか。

ケニー:シンガポールは多国籍なので、一般的な企業ではグローバル・ビジネスのスタンダードである欧米流のワークスタイルが浸透しているように思います。だいたい終業時間の18時になると、みんな帰るし、休暇もしっかり取ります。「ワーク・ライフ・バランス」という視点から見ると、けっこういいバランスではないでしょうか。

── ケニーさんご自身のワークスタイルはいかがですか。

ケニー:僕の立ち上げた会社はまだ30人ほどの規模です。ワークスタイルは、いわゆるシリコンバレー流ですが、あまり細かな規定はありません。なにしろ小さな会社なので、CEOとしては、いろいろなことをやらなくてはなりません。かといって、会社の中だけにいては、プライベートなことをやる時間がなくなってしまう。なので僕のワークスタイルは「ワーク・ライフ・バランス」というよりも、「ワーク・ライフ・ブレンド」に近いかもしれません。

── 「ワーク・ライフ・ブレンド」とはどういうことでしょう。

ケニー:「ワーク・ライフ・バランス」は、仕事のために生活が犠牲にならないように、仕事の量を上手にコントロールしましょう、ということだと思います。「ワーク・ライフ・ブレンド」は、仕事と生活をきっぱり分けるのではなく、仕事と生活を両立させながら、その都度、優先度の高いほうを選択していくというやり方です。

── 仕事がおろそかになったりしませんか。

ケニー:それは、やり方次第だと思いますね。アウトドアウェアメーカーのパタゴニアのように、いつでもサーフィンに行っていいというのは、ちょっとむずかしい気がしますが、仕事の合い間に家族と過ごしたり、趣味やスポーツに時間を割くのは問題ないと思います。あくまでも仕事に穴を開けないという前提ではありますが。

── ちょっと自由すぎる気もしますが…

ケニー:自由には責任が伴います。仕事のスケジュールを遅らせたり、人に迷惑をかけるのでは自由を手にする資格はありません。ぼくは仕事中にちょっと気分転換したいとき、ジムに行きます。シリコンバレーの大企業だと社内にジムがあるのですが、スタートアップではそうはいきません。ただ、その間まったく仕事をしないわけではないんです。休憩時間にスマートフォンでメールのチェックをしたり、プログラミングやドキュメントの進捗状況を確認したりしています。修正が必要な場合は、いつも持ち歩いているノートPCで作業をすることもあります。

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