私は情報系専攻の出身なのでごく自然にシステムエンジニアの道を選びました。
はじめに担当したのは携帯端末向けのWebアプリケーション開発の仕事でした。
当時は、携帯電話にメールやWeb機能が搭載され始めた頃。
自分のつくったアプリを多くの人が使ってくれるわけですから、大きなやりがいがありました。
ただ、この仕事をして気が付いたことは、
技術者の視点で優れたシステムを提案していると自負していても、
なかなかお客様がそのアプリケーションを導入する意思決定をしてくれないことでした。
「技術的に優れているのに、なぜ、すぐに決めないのか」と疑問に思っていましたが、
やがてその理由が分かってきました。
アプリケーションの出来は、お客様が提供するサービスの成否を左右する。
そんなビジネスとしての視点でシステムを見ると、
すぐに決断ができないこともあるということでした。
その気付きが、もっとお客様のビジネスに強いシステムエンジニアになりたいと
意識したきっかけだった気がします。

その後、私はアメリカのシステム開発会社で研修をすることになりました。
アメリカで学んだのは、技術だけでなく、自分の意見を主張する大切さや、
自分を認めてもらうための存在感の示し方でした。
帰国後は大手通信キャリアを担当し、
より長期的な企業の変化に耐えられるためにシステムのSOA化を提案しました。
これは、かなり経営に深く入り込んでシステムを設計していくという意味で、
いい経験になりました。
このプロジェクトの後、
いくつかの社内のシステム構築やサービス開発に関わることになりました。
エンジニアとしての視界が変わったのは、ちょうどこの頃です。
ビジネススクールに通い出し、経営についての知識が増え、
さらに自分の会社の事業をシステムエンジニアの知識を活かして作っていく経験。
IT戦略とビジネスの成功はセットであることを痛感する日々でした。

その後、コンサルタントとして仕事をするようになりましたが、今でも、自社の事業開発に関わり、
収益構造やそこにITをどう使うのかを考えた経験は
大きかったと思います。
そして、現在は、再び大手通信キャリアの
プロジェクトに携わっています。
長く経験を積んできたエンジニアとして
私が思うのは、経営視点というのは10年単位で
身に付くものだということです。


コンサルタントを目指すにしても、
まず始めは、しっかりとITのベースを身に付けることが大切。
その上で、いくつものプロジェクトを経験して、
少しずつ自分の視線を高めていくことが必要だと考えています。

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